2016年10月6日木曜日

10/6 ドル円 リスクオンによる円売りの動き、明日は米国雇用統計

ドル円 日足

約1ヶ月ぶりの更新となります。

ドル円は9月2日の米国雇用統計後に104円台まで上昇しましたが、6日発表の米ISM非製造業景況指数が非常に悪く、9月利上げ観測が大幅に後退。

21日には日銀金融政策決定会合、米FOMCを通過し、米ドルの9月利上げは消滅したものの、日本政府・日銀による円高牽制発言などで100円を割り込むこともなく、方向感のない相場が続いていました。

その後、9月末にはOPEC原油減産合意を受け相場はリスクオンに、10月に入るとドル円は103円台まで上昇し、今年初めて75日移動平均線(青色)を上抜けてきました。

投機筋による円ロング(買い)ポジションの解消も、円安の圧力となっています。

明日7日の米国雇用統計を経て、年初から続いたドル安円高の潮目が変わるのか、注目です。

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2016年9月4日日曜日

9/4 米国雇用統計後の動き

約1ヶ月ぶりの更新となります。

8月の為替相場は例年通り、取引量の少ない夏枯れ相場となりました。

日本市場がお盆休みに入り、海外の投資家も夏休みを取るこの時期は、取引量が減る反面、投機筋による円買いが仕掛けられ易くなるため、こまめに市場の動きを注視出来なければトレードをしないのが賢明です。

7月29日の日銀追加緩和では緩和規模に市場が落胆して円高が進み、8月5日に米国雇用統計を通過後、国内はお盆休み、海外勢は夏季休暇に入り、8月26日のジャクソンホール講演でのイエレン議長の年内利上げ示唆発言を経てドル高に振れ、9月2日の米国雇用統計で一時104円まで円安が進みました。

まずは、9月4日現在の日足チャートから。

ドル円 日足

今年に入り、何度も見たこの形。

2月、6月、7月と青色の75日移動平均線に頭を押さえられており、今回も容易に円安トレンドへ転換するとは思えません。
一方で、下値は日本政府の為替介入が意識され100円を目途に固まりつつあります。

上にストップを置いて戻り売りを狙うか、あるいは下にストップを置いて円安を見越して買い仕掛けるか。

ただ、週足を見ると一目瞭然で、米国の年内利上げ観測期待は、このドル円下落のエネルギーを跳ね返すだけの材料とはならない気がします。

昨年12月以降、日銀金融政策決定会合後には円高が進行するという流れが定着しており、9月21日の日銀会合にも注意が必要でしょう。

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2016年8月1日月曜日

8/1 ドル円 日銀金融政策決定会合の結果を受けて反落

ドル円 日足

7月27日に行われた米国FOMCでは、早期利上げ観測が後退しドル売りが進みました。

また29日の日銀金融政策決定会合では、今年1月以来の追加緩和実施となりましたが、市場が期待していた規模ではなく、ドル円は反落しました。

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2016年7月25日月曜日

7/25 ドル円日足で買いサイン連続点灯も見極め必要か

ドル円 日足 SMA-EMA

というわけで、MT4インジケーター「SMA-EMA」のドル円日足チャートで買いサインが二日連続して点灯していますが、先ほどの当ブログ記事"7/25 ドル円日足 75日移動平均線を超えられるかに注目"で触れた通り、ドル円がこのまま勢いよく上昇トレンドに乗るかどうかは疑問です。

日足チャートを参考に買いで参入するなら、7月29日に予定されている日銀の金融政策決定会合の結果を見てからの判断をおすすめします。

7/25 ドル円日足 75日移動平均線を超えられるかに注目

ドル円 日足

今年年初の中国株と原油価格の暴落から始まった円高・ドル安のトレンドですが、7月10日の自公与党の参院選勝利後から潮目が変わろうとしています。

ドル円日足の移動平均線を見ると、年明け初相場1月4日に75日長期線(青色)を21日中期線(黄色)が下回る「デッドクロス」となり、本格的な下降相場に入ってから約7か月がたちました。

その間、ドル円は2度、75日移動平均線を上抜けようとトライしていますが、すべて跳ね返されています。

1月29日には、日銀金融政策決定会合でのマイナス金利政策導入を受けて円安方向に急伸しましたが、政策の手詰まり感と急激な原油安の影響を受けて、週明けから急落しました。

4月28日にも日銀金融政策決定会合での追加金融緩和見送り決定に、市場が失望して急落。

6月1日には、安倍総理の消費税増税先送り会見で一時円安となりましたが、市場では増税延期を見越してすでに織り込み済だったことに加え、具体的な成長戦略の発表が無かったことや、イギリスのEU離脱懸念が高まってきたことで、円高方向へ急落しました。

今回は7月27日に米国FOMC金融政策発表、そして29日に日銀金融政策決定会合があります。

参院選後の円安進行も、黒田日銀総裁による追加金融緩和の実施、いわゆる「黒田バズーカ」への期待を受けてですが、7月10日の参院選後の1週間で100円付近から約7円も追加緩和並みに上昇しているので、29日に追加緩和があっても織り込み済みで動きは限定的、もしなければ大幅な急落で絶好の売場となるでしょう。

まずは、ドル円日足の長期線である75日移動平均線の106.940円を明確に超えてくるか、注目です。

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2016年7月21日木曜日

7/21 ドル円は107円台を回復

ドル円 日足

ドル円は、ブレグジット(英のEU離脱)前の高値106.81を上抜けて来ました。
米ダウ平均が7日連続で過去最高値を更新する中、日本では政府の経済政策として、20兆円規模の補正予算案を調整中と伝えられています。

このまま高値更新、安値切り上げの上昇トレンドに入れるのか注目です。

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2016年7月17日日曜日

2016年7月14日木曜日

7/14 ドル円 参院選後は大幅な円安へ

ドル円 日足 SMA-EMA
ドル円 日足 CCFp
ドル円 日足 MACD

7月10日に行われた参院選の結果は、自民公明与党で過半数を獲得、おおさか維新などを含めた改憲勢力では改憲発議も可能な77議席に達し、自民安倍政権の安定維持となりました。
その後、安倍首相は10兆円を超える規模の大型経済対策をまとめるよう関係閣僚に指示を出しました。
また、バーナンキ元FRB議長が来日し日銀を表敬訪問、安倍首相とも会談したことで、インフレ誘導を目的とした「ヘリコプターマネー政策」実施への思惑が膨らみ、日経平均は上昇し円安が大幅に進行しました。

イギリスでは、13日にキャメロン首相が辞任後、テリーザ・メイ内務大臣がサッチャー元首相以来2人目となる女性首相として就任し、比較的早い段階でのトップ交代となりましたが、EU離脱後の難しい舵取りをどう行うのか注目されています。

海外投資家からは、日本の長期安定政権化による経済政策のさらなる推進期待や、イギリスのEU離脱に向けた新体制への早期移行が好感され、円は直近安値の99円台から104円台まで円安に振れ、ポンドも大きく値を戻しました。
日経平均も1万6000円台を回復しています。

特に、任天堂株はスマホゲームのポケモンGOが海外で先行して大ヒットし、アプリ公開後4日間で売上10億円を突破、今週日本でも公開されるということで、株価急騰の牽引役となっています。

7月29日の日銀金融政策決定会合では、日銀による追加緩和の期待が高まっています。

ただ、私がメインで使ってるMT4のインジケーターを見ると、テクニカル的にはまだ本格的な上昇トレンドに入ったかどうか懐疑的です。
しっかりストップを置いて不意な急落に備えましょう。

2016年7月10日日曜日

7/9 ドル円 ポンド円 日足・1時間足共に売りサイン継続中

ドル円 日足 SMA-EMA

ドル円 1時間足 SMA-EMA

昨日8日の米雇用統計は堅調な内容が市場に好感され、NYダウ平均は史上最高値を視野に上値を伸ばしています。
世界経済は今のところ「アメリカ一強」状態で、市場では米ドルや米国株、米国債が買われています。
ただ、世界経済低迷の影響でアメリカの利上げ観測は高まっておらず、日米の金利差は当分広がらないとの見方から、米ドル以上にリスク回避目的で円も買われているため、結果的に円高ドル安が進んでいます。
円相場にほぼ連動して動いている日経平均も1万5000円台前半と低迷中です。

日経平均 15,106.98
NYダウ 18,146.74
米ドル/円 100.461

ドル円が100円を明確に下抜けた場合、参院選後にも政府日銀による市場介入が予想されますが、イギリスEU離脱の影響でポンドやユーロなど各主要通貨に対しても円高が進んでいますので、米ドル円だけを買い支えても焼け石に水どころか、逆に投資家から戻り売りのターゲットとされるでしょう。

あす7月10日は参院選投票日です。

自民党安倍首相は「アベノミクスのエンジンを更に吹かす」と訴えていますが、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が年金原資で日経平均を買い支えようと、日銀が黒田バズーカによる追加緩和で円安方向に押し上げようと、もはや実体経済を伴わないことが市場に見透かされているので、効果は続かないでしょう。
アベノミクス第2の矢である「機動的な財政出動」、すなわち公共投資(従来の「ハコモノ」への投資ではなく、保育士待遇の改善や子育て世帯への手当、教育費の補助など「支出を促し雇用を生む」投資)を急ぐべきだと思います。

2013年から始まったアベノミクスは、大胆な金融緩和による株価上昇と円安進行で海外投資家からの資金を呼び込みましたが、2014年4月の消費増税による個人消費の冷え込みが予想以上に大きく、2015年夏の中国株暴落と今年初めの上海株式市場暴落及び原油価格の下落で海外投資家が日本市場から離れ、すでに流れは変わってしまっています。
外部環境の悪化で株式市場からオイルマネーなどが引き揚げられ、安全通貨とされる円が買われたことで、年明けから株価下落と円高が急速に進みました。
しかしアベノミクスが行われなければ、日本経済はもっと悪化していた可能性があります。

民進党にはアベノミクスに代わる経済政策の具体的な対案がなく、野党連合を呼びかける共産党は共産主義国家であるロシアや中国との繋がりを考えると論外でしょう。

安倍内閣が推し進めるアベノミクスとは、ノーベル賞経済学者のクルーグマンやスティグリッツが唱えるマクロ経済学理論の実践で、要は財政出動と大胆な金融緩和を進めることでデフレ脱却を図り、需要を喚起して雇用を増やし、失業率の低下により賃金を上昇させ、インフレを起こして景気を刺激するというものです。

これから人口減と高齢者社会を迎える日本が、経済の活性化を達成できる最後のチャンスであり、かつ現時点では(移民受け入れを除くと)唯一の方法かもしれません。

安倍内閣には、勇気を持って景気対策の見直しを行い、「機動的な財政出動」と「投資を呼び込む成長戦略」を中心に据えたアベノミクスの立て直しを推し進めてほしいと思います。

他にも、
  • 家庭内の携帯スマホ代が他へ回るはずの消費を圧迫している
  • 国土の広さを考えるとアメリカと比べ携帯会社のインフラ整備維持は圧倒的に安くできるはず
  • 増税でなく景気拡大の増収によって国の税収を上げる
  • 貧富の格差を調節し、子育て世帯と低所得者層へ再分配して消費を刺激する
  • かつて田中角栄は国土全てを均一に発展させる為にインフラ整備を推進し経済復興をもたらした
  • 1億総活躍プランは国民ひとりひとりが景気改善を実感できるものを
  • 江戸時代の享保(引締め)田沼(緩和)寛政・天保(引締め)の改革と同じ流れ、次は景気刺激策
  • 携帯ゲームの課金はただの数値とデータ、時間を浪費するだけで雇用も消費も生まれない
など書き足らないのですが冗長になるので割愛します。

2016年7月3日日曜日

7/3 ドル円日足 売りサイン継続中

ドル円 日足

イギリスのEU離脱という歴史的イベントから1週間が経ちましたが、ドル円相場は特に目立った動きもなく週末を終えています。

短期の1時間足ではまだノイズも多く、強い売りサインではないので、無理をしてトレードする局面ではないでしょう。日足の売りサインで売っている場合はホールドです。

余談ですが、せっかくの円高ポンド安なので、イギリスのEU離脱(ブレグジット:Brexit)記念に海外オークションサイトのeBay.comで"BREXIT Tshirt"を買いました。
直近の1GBP(英ポンド)160円前後から、国民投票後一気に140円を切ったためお得です。

eBay.comより

英国の超有名ブランドであるバーバリーやポールスミス、ドクターマーチン、ハンターのブーツなども狙い目ですね。

2016年6月27日月曜日

6/26 国民投票の結果を受けイギリスがEU離脱へ

6月24日日本時間13時過ぎ、EU離脱を巡るイギリスの国民投票の末、離脱派が残留派を僅差で上回ることが確実となりました。

前日23日には英国ブックメーカーの残留確率が90%、また国民投票直後の出口調査では残留優勢と報じられていたため、ポンドやドルが上昇するなど市場は残留決定を見越した動きをしていましたが、まさかのネガティヴサプライズとなりました。

離脱優位となった直後から各国の株価は大幅に下落、計2兆1000億ドル(約215兆円)が市場から消える事態となり、為替相場でもポンドやユーロが売られ、リスク逃避先である円が大量に買われたため、急激に円高が進んでいます。

日経平均 14,952.02(-1,286.33)
NYダウ 17,400.75(-610.32)
米ドル/円 102.313

英国EU離脱という結果を受けて、G7が緊急共同声明を発表、政府日銀も為替の急激な動きを注視すると牽制し、EUは加盟国への飛び火を抑えるためイギリスに対し離脱手続きの早期執行を求めています。
2010年にチュニジアから波及し、中東で一気に反体制運動が広まっていった「アラブの春」を思い出します。

イギリス国内でも、一昨年に国民投票で辛くもイギリス残留を決定したスコットランドで、イギリスからの独立によるEU残留を求める声が再燃しています。

イギリスは、EU加盟国でありながらユーロを採用せず独自通貨のポンドを使用していますし、EU内のヒトの行き来を自由化するシェンゲン協定にも加盟せず、また拠出金の支払いでも優遇されており、かなり自由な立場でEUの恩恵を受けていただけに、最終的に国民感情に決断を委ねた国民投票という選択は理解に苦しみます。

他にも、地政学で見た英国の立ち位置、かつてのオフショア・バランシング戦略と「栄光なる孤立」への回顧、世界的タックスヘイブン国家でEU非加盟国スイスとの比較、世界の金融の中心シティ街への影響など、書き足らないのですが長くなるので割愛します。

今後の為替市場の展望ですが、イギリスの混乱やEU内での離脱連鎖ドミノの恐れなど、世界をめぐる先行き不透明感から安全通貨である円が継続的に買われ、円高基調が続く可能性が高いでしょう。

2016年6月24日金曜日

6/24 英国国民投票開票始まる

ドル円15分足

ポンド円15分足

24日日本時間午前6時より、イギリスのEU離脱をめぐる国民投票の開票作業が始まりました。

当初、開票時刻の早い地区はEU残留派が多く、遅い地区はEU離脱派が優勢とされていましたが、英サンダーランドでは離脱支持が大きく上回るなど、混沌とした様相を呈してきました。

開票結果の大勢は日本時間午後1時頃には判明するでしょう。

野村証券の予測によると、「(ドル円は)EU残留なら短中期的に105円~108円くらいまで円安が進み、離脱なら102円程度の円高となる」としていますが、個人的には離脱であれ残留であれ年内は100円前後まで円高が進行する可能性が高いとみています。

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2016年6月23日木曜日

6/23 EU離脱を巡る英国国民投票いよいよ開始

ドル円 日足

イギリスのEU離脱(ブレグジット:Brexit)を問う国民投票が始まります。

EU残留なら円安、離脱なら円が買われ一層の円高となります。

場中に張り付いて、交錯する情報に値が飛び乱高下する中で取引するよりも、一旦ポジションを解消して市場に参加しないのが得策でしょう。

2016年6月16日木曜日

6/16 日銀追加緩和見送りで円急騰 ドル円103円台へ

ポンド円 週足

ユーロ円 週足

ドル円 週足

本日16日、日銀金融政策決定会合で追加緩和なしとの決定を受け、円が急騰しています。

午後11時現在、米ドル円は103.85円、ユーロ円は115.84円、ポンド円は146.18円でいずれも年初来安値を付けています。

ドル円 日足
15日の米FOMCの6月利上げ見送りと16日の日銀追加緩和見送りは、共に市場予想の通りとなりましたが、買い手がいない中、投機筋による売り仕掛けがストップロスを巻き込み、ドル円は一気に103円台まで下落しました。

来週6月23日に迫るイギリスのEU離脱をめぐる国民投票を前に、世論調査でEU離脱派が残留派を上回り、さらなる円高へのリスクを残しています。
政府日銀も来月7月10日の参院選を控え、さすがに何らかの手は打ってくると思われます。

英国国民投票当日は、各FX会社・証券会社とも自衛手段としてスプレッドを大幅に広げたり、またストップがうまく機能しない恐れがあるため、場中ではポジションを持たないなど慎重な判断が必要です。

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2016年6月11日土曜日

6/11 ドル円1時間足 売りサイン継続中

ドル円1時間足 SMA-EMA

ドル円は6月11日未明、世論調査報道を受けてイギリスのEU離脱懸念が高まりポンドが急落、対ドルでも円高が進み、MT4 SMA-EMAの1時間足チャートで再度売りサインが点灯しています。

ドル円日足 SMA-EMA
ドル円日足 Fractals Price

チャート内の高値・安値の推移を表示する「MT4 Fractals Priceインジケーター」で確認すると、高値が徐々に切り下がり、安値が更新されていく様子が見て取れます。

来週は6月15日に米国FOMC、16日に日銀金融政策決定会合が予定されています。

現時点では、米国利上げの見送り、日銀の追加金融緩和の見送りが濃厚ですが、サプライズによる相場の急変には要注意です。

2016年6月9日木曜日

6/9 ドル円1時間足 売りサイン継続中

ドル円1時間足 SMA-EMA

ドル円は現在、6月頭からの下降トレンドが継続中です。

前回6月4日の当ブログで紹介したMT4 SMA-EMAのドル円1時間足チャートですが、8日に再び戻り売りのサインが点灯しています。

まずは5月3日につけた今年の最安値105.55円を割ってくるか、注目です。

2016年6月4日土曜日

ドル円日足 6/2売りサイン点灯


ドル円日足 SMA-EMA

ドル円日足チャートで、6月2日に108.869円(終値)で売りサインが点灯しました。

MT4のSMA-EMAインジケーターでは、5月27日に110.408円(終値)で買いサインが点灯し、CCFpやMACDチャートでも円安へのトレンド転換を示唆する動きが出ていましたが、わずか4営業日での反落となりました。

5/27 110.34円買い→6/2 108.87円売り
-147pips 1万4700円マイナス

6月1日安倍首相の会見では、2019年10月まで2年半の消費増税見送りが発表されましたが、期待されていた1億総活躍プランの発表はなく、増税を見送るも具体的な景気対策を示せなかったことが市場に不安視され、リスク回避の円高となっています。
消費増税延期は経済アナリストや評論家によって以前から予想されており、市場ではすでに織り込み済みでサプライズでもなく、円安を加速させる原動力にはなりませんでした。

2015年10月に続いて2度目の増税延期により、海外からは「アベノミクス大失敗」とネガティブに評価され、海外投資家による日本株売りが原因で、日経平均も一時前日比430円安と大幅下落しています。
ドル円日足 CCFp

6月3日には日本時間午後9時30分に米国雇用統計が発表され、非農業部門雇用者数が市場予想の16.0万人増を大幅に下回り、3.8万人増となったことで更にドル売り円買いが進み、一時106.61円をつけています。

NYダウの動きをみると、3日は厳しい経済指標を受けて一時148ドル安まで売られましたが徐々に値を戻していますので、ドルが弱いというよりは、リスク回避時に円高方向へ過剰反応しているという印象です。

ドル円の月足と週足チャートを見ると、まだまだ円高方向への流れが強く、日足チャートでもまだ円安への強い動きを示していないため、当面は円高もしくは持ち合いの動きを念頭に、スイングやデイトレードで様子を見るのが賢明です。

ドル円1時間足チャートでは、5月31日より売りが継続中ですが、6月1日の安倍首相会見や3日の米雇用統計次第では流れが全く変わっていたので、重要イベント前にはしっかりストップを置くことを推奨します。

ドル円1時間足 SMA-EMA

ドル円1時間足 HMA


【重要イベント日程】
6月16日 米FOMC政策金利発表
6月23日 EU離脱を問うイギリス国民投票

2016年5月28日土曜日

ドル円日足 5/28に買いサイン点灯

ドル円日足 SMA-EMA
ドル円日足チャートで買いサインが点灯しました。

MT4のSMA-EMAインディケーターでは、昨年12月15日に121.645円で売りサイン点灯後、約5か月半の下落期間を経て、5月28日に110.408円で買いサインが点灯。

121.69円売りからの110.34円買い戻しで1135pips、11万3500円のプラスです。

昨年は12月16日に米FOMCで約9年半ぶりに米ドルの利上げが開始され、対照的に金融緩和を進める円との政策金利差で、円安が進むとの見方が大半でしたが、今年に入って1月4日の中国株暴落によるサーキットブレーカー発動や、1月に1バレル26円台を付けたWTI原油価格の暴落、投機筋の仕掛け的な円ロングで、5月には105円台まで円高が進みました。


ドル円日足 CCFp
ドル円日足 MACD
 
通貨の強弱を示すCCFpチャートでは米ドルの強さが円を上回りドル高円安に、MACDでもプラスに転じました。

まずは昨年12月高値123.55円から5月安値105.55円の差18円の半値戻し、115円がターゲットになります。

伊勢志摩サミットが終了し、英米市場が連休となる28、29、30日を終えた後、6月1日に安倍首相による会見で1億総活躍プランの発表と消費増税再延期への言及が期待されています。
米国では足元の景気が予想以上に回復し原油と株価が上昇、6月か7月に利上げの可能性が高まっています。
ただし、6月23日に行われる、イギリスのEU離脱を問う国民投票の行方には注意が必要です。



2016年5月4日水曜日

ドル円 昨年12月高値の123円台から約5か月間で18円の下落

ドル円 日足

2012年12月26日、第2次安倍政権発足(株価1万230円 ドル円86円36銭でスタート)

2013年3月20日、日本銀行総裁に黒田氏が就任

2013年4月、量的・質的金融緩和(黒田バズーカ第1弾)

2013年12月18日、米FOMCで量的緩和の縮小決定

2014年4月、消費税8%に引き上げ

2014年10月31日、異次元緩和(黒田バズーカ第2弾)

2014年12月24日、第3次安倍政権発足

2015年12月、日銀補完措置 ドル円123.55円

2016年1月29日、日銀金融政策決定会合でマイナス金利導入 121.68円に上昇

2016年4月28日、日銀金融政策決定会合で現状維持 105.55円まで下落

ドル円 月足

ドル円 週足

こうして週足で見ると、2014年10月31日のハロウィン緩和以降の上昇分が、年明けからの急落
でほぼ帳消しになったことがわかります。

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