2016年7月25日月曜日

7/25 ドル円日足 75日移動平均線を超えられるかに注目

ドル円 日足

今年年初の中国株と原油価格の暴落から始まった円高・ドル安のトレンドですが、7月10日の自公与党の参院選勝利後から潮目が変わろうとしています。

ドル円日足の移動平均線を見ると、年明け初相場1月4日に75日長期線(青色)を21日中期線(黄色)が下回る「デッドクロス」となり、本格的な下降相場に入ってから約7か月がたちました。

その間、ドル円は2度、75日移動平均線を上抜けようとトライしていますが、すべて跳ね返されています。

1月29日には、日銀金融政策決定会合でのマイナス金利政策導入を受けて円安方向に急伸しましたが、政策の手詰まり感と急激な原油安の影響を受けて、週明けから急落しました。

4月28日にも日銀金融政策決定会合での追加金融緩和見送り決定に、市場が失望して急落。

6月1日には、安倍総理の消費税増税先送り会見で一時円安となりましたが、市場では増税延期を見越してすでに織り込み済だったことに加え、具体的な成長戦略の発表が無かったことや、イギリスのEU離脱懸念が高まってきたことで、円高方向へ急落しました。

今回は7月27日に米国FOMC金融政策発表、そして29日に日銀金融政策決定会合があります。

参院選後の円安進行も、黒田日銀総裁による追加金融緩和の実施、いわゆる「黒田バズーカ」への期待を受けてですが、7月10日の参院選後の1週間で100円付近から約7円も追加緩和並みに上昇しているので、29日に追加緩和があっても織り込み済みで動きは限定的、もしなければ大幅な急落で絶好の売場となるでしょう。

まずは、ドル円日足の長期線である75日移動平均線の106.940円を明確に超えてくるか、注目です。

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