2016年6月4日土曜日

ドル円日足 6/2売りサイン点灯


ドル円日足 SMA-EMA

ドル円日足チャートで、6月2日に108.869円(終値)で売りサインが点灯しました。

MT4のSMA-EMAインジケーターでは、5月27日に110.408円(終値)で買いサインが点灯し、CCFpやMACDチャートでも円安へのトレンド転換を示唆する動きが出ていましたが、わずか4営業日での反落となりました。

5/27 110.34円買い→6/2 108.87円売り
-147pips 1万4700円マイナス

6月1日安倍首相の会見では、2019年10月まで2年半の消費増税見送りが発表されましたが、期待されていた1億総活躍プランの発表はなく、増税を見送るも具体的な景気対策を示せなかったことが市場に不安視され、リスク回避の円高となっています。
消費増税延期は経済アナリストや評論家によって以前から予想されており、市場ではすでに織り込み済みでサプライズでもなく、円安を加速させる原動力にはなりませんでした。

2015年10月に続いて2度目の増税延期により、海外からは「アベノミクス大失敗」とネガティブに評価され、海外投資家による日本株売りが原因で、日経平均も一時前日比430円安と大幅下落しています。
ドル円日足 CCFp

6月3日には日本時間午後9時30分に米国雇用統計が発表され、非農業部門雇用者数が市場予想の16.0万人増を大幅に下回り、3.8万人増となったことで更にドル売り円買いが進み、一時106.61円をつけています。

NYダウの動きをみると、3日は厳しい経済指標を受けて一時148ドル安まで売られましたが徐々に値を戻していますので、ドルが弱いというよりは、リスク回避時に円高方向へ過剰反応しているという印象です。

ドル円の月足と週足チャートを見ると、まだまだ円高方向への流れが強く、日足チャートでもまだ円安への強い動きを示していないため、当面は円高もしくは持ち合いの動きを念頭に、スイングやデイトレードで様子を見るのが賢明です。

ドル円1時間足チャートでは、5月31日より売りが継続中ですが、6月1日の安倍首相会見や3日の米雇用統計次第では流れが全く変わっていたので、重要イベント前にはしっかりストップを置くことを推奨します。

ドル円1時間足 SMA-EMA

ドル円1時間足 HMA


【重要イベント日程】
6月16日 米FOMC政策金利発表
6月23日 EU離脱を問うイギリス国民投票