2015年1月17日土曜日

2015/1/15 スイス・フラン ショック

1月15日、スイス中央銀行(SNB)が自国の通貨高を抑制するため2011年9月から設けていた、1ユーロ=1.2スイスフランという上限を突然撤廃したことを受け、為替市場ではスイスフラン(CHF)に対しユーロが大暴落、わずか20分で3800pipsも動きました。
ユーロ・スイスフラン日足
これにより、複数のFX取引業者が破綻。
あまりにも急激な価格変動で、顧客の証拠金を超えて損失が確定したため、為替業者自身が多額の損失を負担することになりました。私がデモ口座を開いていたアルパリUKも破たんし、新規の取引は凍結されているようです。
個人的には被害を受けていませんが、週明けもまだまだ金融関連業界に影響が波及すると予想されます。

スイス中銀の軽率ともいえる行動でしたが、自らの信用を故意に失墜させることで、投資家にスイスフランへの警戒感を持たせようとでもしているのでしょうか。

現時点での各通貨ペアの日足を確認します。
クロス円各通貨ペア日足
日足では、米ドル円、ユーロ円、ポンド円、豪ドル円ともに下落傾向にあります。

各通貨の強弱日足
日本円と米ドルが他主要国通貨に対して2強状態、特に円は米ドルを抜いて最強通貨となりました。

続いて、1時間足です。
米ドル円1時間足
米ドル円1時間足

このまま高値更新・安値切上げとなればテクニカル的には上昇トレンドに入ったと判断できますが、ファンダメンタル的には週明けのスイスフランショックの影響と、25日のギリシャ総選挙後の値動きを確認してから判断したいところです。嵐が治まるのを待ちます。

結局、難解な局面では市場を傍観し、比較的分かりやすい相場を選んで勝負することが、最終的に利益を積み上げていける秘訣だと思います。
まさに大縄跳びに入っていくような感覚ですね(笑)